大島山瑠璃寺の獅子舞


  

            令和6年の予定    4月13日(土) 宵祭り 時間 6:00〜
                          4月14日(日) 本祭り  時間 
13:00〜           
                                        
                                        

                           

                                  長野県無形民族文化財「大島山瑠璃寺の獅子舞」

     平成16年3月19日 長野県教育委員会において大島山瑠璃寺の獅子舞が長野県無形民俗文化財に指定されました
     大島山の獅子舞は昭和52年7月1日に長野県選択無形文化財に選ばれていましたが、平成16年に無形民俗文化財として指定されました。


大島山瑠璃寺の獅子舞は

   毎年4月の第2日曜日の
   瑠璃寺・日吉神社 春の祭典
   で行われます。

   その前日の土曜日が宵祭りです。


 宵祭り
    夕方7時頃から舞い始めます。
    ライトアップされてとても幻想的です。

 本祭り
    午後1時より大般若法要を行い
    稚児行列も出ます。

   
 獅子舞は午後2時頃から舞い始めます。



大島山瑠璃寺獅子舞について
 

 飯田市周辺には長さ10mほどの大きな獅子が舞う獅子舞がいくつもあります。

 長さ 7m、幅 2m程の大きな木の枠に車輪をつけそれに竹で幌の骨組みをつけ(屋台ともいいます)、獅子の幌をかぶせ、前に獅子頭をつけます。
 中には大太鼓1、小太鼓2、笛の吹き手10人弱、頭の舞い手数人が入ります。

 そんなところから屋台獅子という呼び方もあります。

 飯田市周辺の屋台で動く獅子舞は大島山瑠璃寺の獅子舞を見習って始めたのだと言われています。
 そんなところから、瑠璃寺の獅子舞は飯田市周辺の獅子舞の源流といわれています。

 大島山瑠璃寺の獅子舞は瑠璃寺の春期祭典(4月の第2日曜日)に五穀豊穣、災害消除、里人安穏を願って奉納されます。
 前日には夕方7時頃からライトアップされた中で獅子舞を行い、当日は午後2時頃から獅子舞が始まります。

             ホロの内部の様子(写真は熊谷さん提供)

                 満開の桜の下祭りの準備が整いました

  大般若法要に向かうt稚児行列
  獅子舞の様子
 午後1時ころ、瑠璃寺の住職と、瑠璃寺と関係のある伊那谷の僧侶が総出で、お稚児さんを連れて、客殿を出発して、本堂に、大般若法要に参ります。

 その頃から小猿(子供が猿の仕度をする)が、四角い行灯を担いで、日吉神社と本堂にお参りに行ってきます。
小猿は合計11人出ます。
大般若法要の僧列と稚児の列が本堂から客殿に帰ってくると
最後の、しめ猿(大人)が出ます(小猿と合わせて12名)。しめ猿が出る頃から獅子舞が始まります。


獅子舞は瑠璃寺客殿の境内から始まります。
 最初 獅子は眠りについています。
囃子は「出羽(では)」というゆったりとしたメロディーです。

「出羽」が始まると警護役の女鬼が戸をガタガタ鳴らしたあと
大きな声を出しながら飛び出してきます。
続いて男鬼が飛び出してきます。
男鬼と女鬼で協力して獅子のまわりを広く開け
獅子舞の中心役の宇天王の登場を待ちます。

女鬼 
 
男鬼
宇天王(うでんのう−優填王)は客殿から登場します。登場した宇天王は獅子の前方に進み、獅子頭から出ている手綱を取るために舞楽の舞いの仕草でゆっくりと前進します。

 宇天王が手綱を足で踏んで押さえた途端、獅子は目覚め暴れ回ります。
 お囃子は一転して激しいメロディーに変わります。
 宇天王が獅子をなだめて落ち着かせます。
お囃子はやや早めのメロディーです。このメロディーを「道中」といいます

この宇天王の獅子を制する所作は舞楽の伝統を引くものとしてめずらしいと言われています。


宇天王の登場

宇天王は寝ている獅子に近づきます

すると獅子が突然起き上がります

獅子は宇天王に襲いかかります

宇天王は獅子をなだめます。
囃子は「道中囃子」というやや早めのメロディーになります。

山門を出たところでハイ ポーズ
宇天王は獅子を手綱で制しながら、客殿を出発して約500m離れた本堂に向かいます。
牡丹の花が鮮やかです

本殿の前にはたくさんの観客が

本堂についた獅子は疲れて眠ってしまいます。宇天王は手綱を肩に担いだりして、眠った獅子を起こそうとするが獅子はなかなかおきません。
眠りについた獅子
数分の後に獅子はやっとおきます。
 この時獅子花(獅子のしっぽのように見える、竹に五色の千代紙で作った花を付けたもの)をまきます。
 観客は争って獅子花を取ろうとします。獅子花を獲得した人は家に帰って神棚に飾ります。

獅子花を取ることができて意気揚々と引き上げる子ども

宇天王、鬼も引き上げです。

ご開帳
 60年に1回行われるご開帳と、その中間の半開帳では、獅子舞の後半、本堂の前で獅子が寝てしまったとき獅子がしらに乗って獅子を起こす獅子乗りの型も存在します。

獅子舞の歴史

寺伝によると、この獅子舞は瑠璃寺の創建された天永3年(1112年)滋賀県坂本の日吉社の獅子舞を伝承して催されてきたとされている。
そのころは2〜3人で舞う神楽獅子であったと想像されている。
 現在のように大きな屋台獅子になったのは江戸時代のようだ。

民俗学者の三隅治雄先生によると、この演出形態からいって。「行動(ぎょうどう)」を中心とした、いわゆる練り獅子の一種と言える。宇天王の所作は舞楽の舞を手本にしていること、手の使い方・面などから雅楽の型を基本にしている。これらのことから、長い年代にわたって伊那谷に伝わってきたことがいえる。京都から遠いこの地に、舞楽系の獅子舞が残されているのは珍しいことである。今なお舞楽系の舞を正しく伝えている獅子舞は日本で唯一瑠璃寺の獅子舞だとのことです。


地域を出ての発表

昭和59年   横浜市県立青少年センターで行われた、第25回関東ブロック民俗芸能祭に出演

昭和63年   松本市県の森広場で行われたSBC主催の「楽市楽座」に出演

平成4年3月  飯田市のお練り祭りに出演

平成10年2月   長野オリンピック閉会式出演

平成13年3月   三遠南信郷土伝統芸能フェスティバル・奥三河芸能祭に出演


平成20年11月 長野市県民文化会館で行われた 第50回関東ブロック民俗芸能大会に出演

平成22年1月  東京の国立劇場 第114回民俗芸能公演 に出演

平成29年4月 長野県駒ヶ根市光前寺で獅子舞奉納

令和元年11月 滋賀県日吉大社で獅子舞奉納



平成22年1月 東京の国立劇場 第114回民俗芸能公演に出演

平成22年1月30日 朝5:30高森町を出発し、国立劇場に9:30到着
リハーサルをし、1時の部と4時30分の部の2ステージ出演
写真はリハーサルの風景
本番は撮影禁止になっていました。
今回は全国の獅子舞の中で中部・近畿編ということで
私たちの獅子舞の他には「兵庫県姫路市の大塩天満宮の毛獅子」
「京都の千本六斎念仏」「岐阜県恵那市の下手向の獅子芝居」
「三重県の伊勢大神楽」合計5つの「獅子の芸」の発表でした。
獅子舞にも様々あることを勉強しました。

 1998 長野オリンピック閉会式出演 


 1998年2月22日 長野オリンピックの閉会式では大島山瑠璃寺の獅子舞をはじめ、飯田市東野の大獅子、飯田市羽場の獅子舞、飯田市下殿岡の獅子舞の4つの獅子舞が出演しました。
 最初は大島山瑠璃寺の獅子舞の神楽で4つの獅子が舞い、後半は東野の獅子舞の神楽で舞いながら退場しました。
 各地区毎に練習を重ね、合同のリハーサルが3回ほどあり、当日を迎えました。
私は獅子の左側で前から2番目で獅子を押さえています。



平成13年 三遠南信郷土伝統芸能フェスティバル・奥三河芸能祭に出演

    

 会場 愛知県新城市文化会館大ホール
 期日 平成13年3月11日(日)
 時間 午後1時から


 第4回三遠南信芸能フェスティバルは「飯田線文化・新城発−ふるさとに息づく伝統芸能」と銘打ち三遠南信地区から6団体が競演しました。
 1:05-1:30   古田人形芝居(長野県箕輪町)
 1:35-1:55   大島山瑠璃寺の獅子舞(長野県高森町)
 2:00-2:25   山名神社の優填獅子(静岡県森町)
          新城歌舞伎(愛知県新城市)
          創作「花祭り」(日本福祉大学付属高校)
          エイサー(沖縄県・特別出演)






「南信州」2/23

 照明効果も良いので宇天王や鬼、獅子があでやかとなり、新城市文化会館の広いステージも狭く感じるほど獅子は大暴れをし、拍手喝采を受けました。
 私は獅子の中で笛を吹いていました。左の写真は大島山後沢元様撮影、右の写真は新城市の市役所、黒田様の撮った写真を提供していただきました。
 宇天王の後ろに見えるのが猿です。



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